チングルマのフェノロジー

この動画は特別な許可を得て撮影されました。

桜前線をご存じでしょうか。
高山にもサクラと同じバラ科の植物、チングルマが存在します。
雪が溶けてから、どれだけ温度を蓄積したら開花するかなぁというのがわかれば、雪の溶けた時期でも「チングルマの開花前線をたどれば雪の積もり方がわかる」というロマンあふれる研究をしてました。
雪がある時期には山に入れないけど、チングルマを見れば植物目線の雪の状況がわかるよね、という趣旨です。

難しいことはともかく。
おおーーっという感じ、しませんか?

ライチョウのまぶた2

動画バージョンあげておきます。
登山道から、コンパクトカメラでここまで寄れるのに、ご本人はこれだけリラックスされておられるという、神の鳥の貫禄です。

鳥なので視界の範囲はとても広いと思われますが。
サラリーマンに免疫があるのかもしれません。

ニセライチョウ再び

あ、ライチョウだ! って、走っていったらコイツだった…というのは、研究者も同じで。
こちらはニセライチョウことキジバトが雪渓の上で虫を食べている様子です。
鳥に限った話ではないですが、生物にとってたんぱく質は大事です。
血肉となり、鳥はさらに、羽毛、うろこ、くちばしもあるのです。
虫は彼らにとって貴重なたんぱく源となります。
なので、キジバトだけでなく、ライチョウも全く同じように雪渓の上で虫を食べます。

なんで、雪渓の上に虫が落ちているかというと、虫は温度が下がると動けなくなるんですね…
雪のないところで暖まって風に乗って降りた先が雪の上だと、そこで積みます。
そして、こいつらに食われます。

高山の鳥たちにとっては、雪も大事な資源なんですね。。。

クロウスゴの採食

こちらは特別な許可を得て入林した時の映像です。
季節は秋。

私たちの研究の基本テクニックは、ライチョウの頭を執拗に撮影し、何を食べているのかを調べる…というものなんですが。
結構難しいんです。

クロウスゴの実がみるみる無くなっていきます。
たまにイワイチョウの穎果も食ってますね。
この時期の糞は「チアシード入りの紫糞」って感じです。
こんな映像見ながら何を何回食べたかカウントしてました。当時はテープでしたが、今はデジタル。あの頃、こんな風に撮影できていればなぁ。。。

雨の中の採食

黒五です。

2018年6月上ノ岳の肩辺りで発見した雄。

こっちはやっすい雨具でずぶ濡れなんですが、彼は分厚い羽毛に脂コーティングばっちりで、雨なんか屁でもないんですね。

食べているのは、アオノツガザクラの先端部やクロマメノキの新芽です。

ブロッコリー食べてるようなもんなんでしょうか。。。

走ると速いんです

黒五です。 六月末に富山県北アルプスの太郎山に行ってきまして、その際に発見した雄です。

ガスの中で声がしたので探したところ、他の雄を追い出しているところでした。

で、これは追い出した後に、定位置(なんか、見張り位置にポリシーがあるらしく)に戻るとこです。

速いんですよ。。。追いかけるの大変なんです。
普段はまったりしてるのに、走るときは走ります。。。