感染症

黒五はインフルエンザにかかったことがありません!(他人と接触することがないので)

昨今の人手不足により、私は「死んでも会社に行く」という部類の人間なので、流行性感冒には気をつけています。

警戒すべきはドアノブ。しかしドアノブをいくら消毒しても不特定多数の人が触れるので、ドアノブ側を消毒するのも限界はあります。

となると、自らの手を消毒すればいいじゃない! と、ドラッグストアに行くと、賢い人は既に消毒用エタノール買い占めてるんですね…

学生時代、ライチョウの感染症が話題になりました。ライチョウがたくさんいるような状況ならば、感染症が蔓延したとしても、中には健康な個体がいたり、抵抗性を獲得する個体がいるかもしれませんが、ライチョウのように少数であると一気に絶滅ということも考えられます。

ところで、私がインフルエンザにかからないのは、私が人混みに行かず、家から出て車に乗って会社に行って、会社帰りにスーパーに寄る、というような生活をしているからだと仮定すると、ライチョウにも同じようなことが言えそうです。

すなわち、大きな個体群の存在する場所でライチョウにとって致命的な病気がはやったとしても、稜線沿いに点々と存在している、小さな個体群の連なりが無事でありさえすれば、彼らがバックアップとして機能するのではないか。

小さな個体群が稜線沿いになぜ存在しているのかと言えば、環境が悪いからです。環境が悪いというのは、餌資源の量的問題、質的問題により、繁殖が難しいからだろうと思われます。ただ、こういう離れ小島で頑張って生息している個体は、病気が蔓延したような時には生き延びられるのかもしれません。

地球規模で気候が大きく変動し、植生が変化した時、こうした小さな個体群は真っ先に消えていってしまうでしょう。当面はそれでも問題ないように見えても、大きな個体群で感染症が蔓延すれば、あっという間に絶滅、ということも考えられます。

ライチョウは手指の消毒なんてできませんから、まずは高山に下界生物が侵入してしまうような筋道を人間が付けてしまわない事、また持ち込まない事。そして、小さな個体群が生き残れるよう、私たちの生活を見直していくことが大切だと思います。

日光のサル軍団

中禅寺湖一周苦行の旅動画第二弾。
サル軍団です。

道中に人糞のようなフンが結構落ちていたので、これはサルだなぁと思っていたら案の定。
逃げずにこちらを見てるのがボスなんでしょうか。サルと喧嘩なんかしたくないので、速やかに立ち去りました。

この地域、まあまあ結構な頻度でサルを見かけますし、場合によってはこうして包囲されます。
間違っても餌をあげたり威嚇したり手を出してはいけません。ここは彼らの領域です。

シカの授乳

中禅寺湖一周苦行の途中。割と序盤でシカの親仔に逢いました。
こんなに大きくなってもお乳欲しがるんですね。でも、お母さん嫌がって早めに切り上げられちゃった感じです。

このあたりの植生は下層植生がほとんどありません。
かなりの密度でシカが生息しているものと思われます。
あまり人を怖がる風でもないので、追われたことがないのでしょう。

というわけで、この中禅寺湖一周の苦行中、シカ一回、サル二回、リス二回見ました。まだまだケモノ寄せスキルは衰えてません。

よだかの星

うつむきかげんから
パカッと

オーストラリアガマグチヨタカ先輩を拝みに池袋サンシャインシティのヘンな生き物展行ってきました。かわいいですね。アンニュイなのは、単に昼間だからでしょうか。

ライチョウ先輩のクチバシとくらべると、かなり、すごく、大きなクチバシです。
昆虫を食べるのに適していそうです。

宮沢賢治のよだかの星を読んで、いつか会いたいと思ってましたが、なかなかキュートでした。
よだかの星(青空文庫)→https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/473_42318.html

命ってなんだ、という話だと勝手に思ってますが、どうでしょう。
星も獣も虫も鉱物も植物も魚も菌も鳥も、科学の前では等しく命です。

ニセライチョウ再び

あ、ライチョウだ! って、走っていったらコイツだった…というのは、研究者も同じで。
こちらはニセライチョウことキジバトが雪渓の上で虫を食べている様子です。
鳥に限った話ではないですが、生物にとってたんぱく質は大事です。
血肉となり、鳥はさらに、羽毛、うろこ、くちばしもあるのです。
虫は彼らにとって貴重なたんぱく源となります。
なので、キジバトだけでなく、ライチョウも全く同じように雪渓の上で虫を食べます。

なんで、雪渓の上に虫が落ちているかというと、虫は温度が下がると動けなくなるんですね…
雪のないところで暖まって風に乗って降りた先が雪の上だと、そこで積みます。
そして、こいつらに食われます。

高山の鳥たちにとっては、雪も大事な資源なんですね。。。

ニセライチョウ

あ! ライチョウ!

と、山小屋でお客様が指さすと、その先にいるのはたいていコイツ。

ニセライチョウこと、キジバトさんです。
街中で見かけるのはカワラバトさん(ドバト)です。

なんだハトかと残念がらずに、じっくり観察してみましょう。
羽の色がキレイですよね。

山では普通に見かけます。
デーデーッポポーみたいな鳴き声が特徴的です。

高山の鳥~と言えば、ライチョウ、イワヒバリ、カヤクグリ、ホシガラスが代表選手ですが、亜高山帯あたりではキジバト、ウソ、ウグイス、ハシボソガラスもよくお見掛けします。

武甲山のシカ

野生生物に出会うコツは、誰よりも早い時間に登山道を、静かに歩くことだと思ってます。

学生時代、シカは人を見ると逃げるもんだと思ってましたが、ここ最近はその考えを改めるような個体によく出会います。
こいつもほとんど逃げませんでした。
武甲山のシカは人に追い回されたことが無いのかもしれません。

近寄ったら蹴られるかな。。。

高山のツキノワグマ

わかりづらいかと思いますが、雪渓の上を逃げていくツキノワグマです。

なーんか、黒いカタマリがもっふもっふ動いてるなぁと思ったらクマでした。

高山でお見かけしたのは二回目です。

私がたてた物音に驚いて逃げてしまいました。

ごめんよ。鉢合わせしたら大変だからね…

基本的にツキノワグマは臆病なんです。