「第二期ライチョウ保護増殖事業実施計画に対する意見書」

 当会は2020年10月7日「第二期ライチョウ保護増殖事業実施計画に対する意見書」を環境省に送付しました。

 当会は十数年に渡り、科学的根拠のある自然保護活動を模索してきました。
 現在環境省が進めているニホンライチョウの保護事業は甚だ科学的根拠に欠けるものであり、ニホンライチョウおよびその生息環境を損ねかねない行為であると考え、理事会として意見書を送付いたしました。

 送付文書は資料室に掲載しております。

 私たちの目指している保護の在り方について、ご賛同いただければ幸いです。

環境収容力とは

タマゴがあったとして。それをカゴにいれよう。

そのカゴには、普通に入れれば6つのタマゴが入る。ここにアナタが7つ目を入れると、その7つ目はコロンと転がり落ちて床に落ち、割れてしまい、元には戻らない。

さよならハンプティ・ダンプティ。王様が1000人の兵士を集めてもハンプティは元に戻せない。

哀れなハンプティ・ダンプティを作らないためにはどうしたらいい?

よい子は知っている。もっと大きなカゴを作ろう!

環境収容力を、簡単に説明できないかな~と考えていてつい先ほど思いつきました。10年考えてそんなもんか、このとんとんちきめと言われればまあそうなんですが、そんな簡単なことをわかってもらえないのが私のせいかあなたのせいか、そこはまあ置いておくとして、でも、これでわからなかったら、あなたはよっぽどとんちきで、塀から落ちても割れない頑固な人なんでしょう。

タマゴが落ちるなら王様の兵士を使って支えればいい、という強引な人たちは、つまり…ライチョウを中央アルプスに移送したり、ケージで囲ったりすればいいと言うんですが。

10年できますか。あるいは100年?

老いた手でこぼれ落ちそうなタマゴを支え、次はお前達だと子や孫にタマゴを支えさせますか。それっておかしくないですか。なぜ、次代にまでそんなことを強いますか。

よい子は知っているのです。

小さくなってしまったカゴを広げましょう。

王道しかないのです。それは同時に私たちが自然と調和して生きていく道です。それを「共生」と言うのです。

2020年10月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 黒五