日本人は、冬になると忙しい。受験勉強の名残かもしれません。私もこの冬はなかなか大変でした。

 4月になれば、山に出かける余裕も出てきます。

 登山道を歩くとどこからかサクラの花びらが風に流れてきて。あれ、どこだろうと見回してもサクラの木は見当たらないのです。下山して、山を見上げると、霞のように山を覆っています。

サクラ?

 私が大学生の頃。ウワミズザクラという木を教えてもらいました。サークルの先輩いわく「腹筋」(葉脈がエイトパック)。

 その花はまるで試験管ブラシです。

 多様性。これが私達のキーワードです。サクラもソメイヨシノだけではないのです。ヤマザクラ、ウワミズザクラ、オオシマザクラ、ウワミズザクラ、カスミザクラ。桜餅の葉っぱはオオシマザクラ。

 この半年でマイバッグが浸透し、企業の脱プラスチック、脱化石燃料の動きは加速しました。これまでの自然保護は、特定の生物を増やそうとか、囲って保護しよう、あるいは駆除しようという方向でしたが、ここにきてようやく本来あるべき自然保護の姿になってきました。

 多様性を守るためには、私達が私達の利益を追求するだけではダメなのです。利他的な行動が、利他的な行動こそが自己の利益を最大にするのです。と、動物社会学の先生がおっしゃっていて。今、それがとても身につまされます。私達が私達の種を守ろうとするとき、仮想敵を作ってはいけない。

 みんな仲良くするために、私達はどう変われるでしょう?

 今、それが問われています。

 

 

2021年4月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 黒五