全然、まったく更新をしていない管理者黒五の身に何があったかというと、サラリーマンの宿命、転勤があったのです。
一か月間、ストレスの海に浮かんで、ようやく自分を取り戻してきたところです。
ご存じのように転勤とは、今までの人間関係を強制リセットし、知らない土地、知らない人、なじみのない仕事に触れさせることで、本人の成長を促すんだか企業内の風通しを良くするんだか、真偽不明の良い効果がでるとされる日本独特の奇習ですが、それで飯を食っているので文句も言わずにハイ喜んでーと素直に従っているあたり、黒五も立派なサラリーマンです。
で、折も折。
乗鞍のライチョウを中央アルプスに移送したんだとかいうニュースが飛び込んできまして。
へー、ライチョウにも転勤あるんだぁ。。。と同情してしまった次第です。
中央アルプス駒ケ岳の個体群が極小化したのは、いろいろな要素があるにせよつまり「キャパシティがない」ということですから、これがサラリーマンなら「君は新規事業開拓のために××国○○州△△郡に赴いてもらう。過酷な環境ではあるが、わが社の将来のため頑張ってくれたまえ」なにが”たまえ”だ馬鹿野郎といったところではないかなと思うわけです。
減った理由が、高山にサルがいるからにせよ、食料が減ったからにせよ、原因を解決しないで、いたいけなライチョウの親子を3組も移送したと。
お役人さんも転勤が多い職種です。自分たちと同じ感覚でライチョウを転勤させたかどうだかわかりませんが、転勤についていく奥様子供たちの気持ちも考えてみてください。
いやでしょう?
ライチョウのためと言いつつ、やっていることはライチョウに苦痛を強いているものではないかと思います。
ライチョウはサラリーマンではない、ましてヒトではない。ライチョウの立場に立って、ライチョウの目線で自然を見なければ、ライチョウの減少は止まらないのでしょう。
同感です。
中央アルプスのライチョウを受け入れる能力(環境収容力)の調査は行わていません。移送したからには、持続的に調査を続け、なぜライチョウが生息しにくくなっているのかを解明する責任があると考えます。
卵を移送し、ヒナはかえったがすべていなくなったという時間経過の説明だけでは納得できません。計画的な調査研究をお願いしたいと思いす。
毎年のように起きる河川の氾濫による豪雨被害。人間さまの住む世界も環境の変化に追いつけなくなって生息?しにくくなっているのでは。
ライチョウさんの気持ちを考えると他人(鳥)事とは思えません。