ライチョウに必要な物

富士山!

私にとって、8月と言えば富士山です。初めて登ったのは小学生の頃で、以来、夏と言えば富士山というイメージです。

富士山は過酷な山です。
まず水がない。正確に言えば、山頂付近は万年雪があって、火口に池もできているのですが。。。近年は山頂域の永久凍土も後退しているとの報告もありますし、実感として万年雪も量が減ってきている気がします。

そして、植生がない。あまりの強風で、カラマツは這いつくばり、5合目より上はオンタデばかりです。冬は水分が凍結することによる乾燥、夏も保水力の無いスコリア斜面では植物や蘚苔類が十分に生育できないのかもしれません。
(植木鉢の土に富士砂を混ぜて水はけをよくするぐらいですから)

で、ここにライチョウを放ったらという人がいるんですが、こんなところはライチョウにとっては砂漠も同じです。食べ物がないし、隠れる植生もありません。
しばしば勘違いされていますが、ライチョウは高山の鳥ではないのです。たまたま日本の高山が、ライチョウの生存に(辛うじて)適していたから、生き残れたというだけのことで、本来は周北極地域の草原の鳥なのです。高山あることではなく、気温や植生が重要です。

全く同じことが他の山でも言えます。
ライチョウにとって、「必要な物」が失われたら、そこの山のライチョウは絶滅します。
すなわち、今、ライチョウが地域絶滅した山域というのは「必要な物」が欠けてしまっているのです。
それがなんだったか。。。私たちはライチョウに訊いてみなければいけないのです。それが、調査研究をする、ということだと思います。

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